自転車ADRセンターの目的

 昨今、自転車はブームともいえる状況になってきておりますが、それに伴い歩行者と自転車或いは自転車と自転車による事故が増加しております。一方、自転車事故への対応などについては、自転車保険制度の未整備な状況から交通事故に遭った際の賠償システムがまだまだ整備されていません。事故に遭った場合、泣き寝入りあるいは事故対応に多大な労力を費やすことになるなど、自動車事故の場合と比べると不合理ともいえる状態にあります。自転車事故への適切な対応は、自転車を活用した豊かで生き生きとした社会生活の実現を目指していくうえにおいて重要なことと考えております。
 こうしたことから、次の2点を大きな目的として本センターを設置いたしました。
(1) わが国における自転車事故に関する紛争を解決し、かつ予防すること。
(2) わが国における自転車に関する法制度の整備・発展に寄与すること。